多良間で1時間に117㍉/気象台が大雨警報発令
5月の観測史上最大雨量
宮古島地方は10日午後、梅雨前線の影響で大気の状態が不安定となり、局地的に雷を伴う猛烈な雨が降った。多良間空港では午後4時までの1時間に117・5㍉を観測。5月の1時間雨量としては観測史上最大を記録した。平良下里でも午後5時までの1時間に60㍉の非常に激しい雨が降った。宮古島地方気象台は午後4時3分に多良間村、午後5時18分には宮古島地方にそれぞれ大雨警報を発令し、土砂災害や家屋、道路の浸水や冠水に注意を呼び掛けた。
各観測点での雨量は午後7時までの24時間で多い順に▽多良間空港151㍉▽平良下里85㍉▽宮古空港73㍉▽下地島空港65㍉▽城辺58・5㍉-。
雨の影響で地盤が緩んでいる箇所もあることから、宮古島地方気象台では土砂災害への警戒を呼び掛けるとともに、突風や落雷にも注意を促している。
この雨の影響で、平良東仲宗根の市道では約50㍍にわたり道路が冠水。深い所では大人の膝上まで水がたまり、車が立ち往生するなど、一時交通に支障が出たため消防車両が出動しホースで水を吸引し排出した。
警察や消防などには、けが人などの通報はないという。