米軍ヘリ3機が緊急着陸/宮古空港
天候不良理由に
米軍嘉手納基地所属のHH-60Gヘリ3機が18日午後4時前、天候不良を理由に宮古空港に緊急着陸した。宮古島地方気象台によると当時、宮古島近海には強い雨雲が広がり、雷注意報が発令されるなど荒れた天気だった。3機はフィリピンから嘉手納基地に向かう途中で、計22人が乗り込んでいたがけがなどはなかった。
ヘリは一晩、同空港に駐機し、天気の回復を待って翌19日午前9時10分ごろ、嘉手納基地向け離陸した。
米軍ヘリが民間機の駐機場を使用したため、琉球エアーコミューター(RAC)の18日午後4時30分の多良間発・宮古行きの出発が30分遅れた。
米軍側から事前に通知はなかったが、県空港課では「今回のような場合はやむを得ない」と話している。
米軍ヘリの宮古空港使用に対し19日、市民団体数人が同空港フェンスに横断幕を張り抗議行動を行ったが大きな混乱はなかった。
米軍は4月22日にも給油を目的に宮古空港を使用することを届け出たが、同空港を管理する県空港課は民間機の円滑で安全な運航を確保する観点から自粛を求めた。
この時には米軍側が空中給油機を用いて補給するとして、使用を取り下げていた。
米軍機の宮古空港の使用は2010年12月以来。