宮古島産牛がチャンピオン/山形県の枝肉共進会
肉質の良さアピール
宮古島で生まれた雌牛が山形市内の山形県食肉公社で先月下旬に開催された第19回山形県家畜商業協同組合牛枝肉共進会でチャンピオン賞に輝き、宮古島産和牛の肉質の良さをアピールした。宮古島の血を引く牛が山形県内の枝肉共進会でチャンピオンになったのは今回を含めて3度目。JAみちのく村山畜産部販売指導課の金田勝課長補佐は「宮古の牛は沖縄県の各産地の中で、肉質レベルが高い」と評価した。
チャンピオンになった肥育雌牛は、JAみちのく村山管内の肥育業者「スカイファームおざき」(尾崎勝代表)が出品した。
同牛の母の父は名牛で知られる「平茂勝」、父が家畜改良事業団の種雄牛「光平照」。同牛は脂肪交雑(霜降り)を作る能力に優れるという。
チャンピオン牛の枝肉格付けランクは最高の「A5」。霜降りの度合いを表すBMSナンバーも最高の「12」だった。
枝肉重量は485㌔、キロ単価が4001円。枝肉販売額は194万円となった。
スカイファームが直線距離で約2000㌔も離れる山形県から宮古島まで来て子牛を買うようになって、20年近くたった。
スカイファームの肥育牛は、JAみちのく村山主催の枝肉共進会でも「北福波」(宮古島産の県所有種雄牛)の産子が過去に06年と07年の2年連続チャンピオン賞を取り、和牛産地「宮古」の知名度を上げた。
山形県は「山形牛」のブランドで知られる。強い甘みと風味の良さが特徴。枝肉共励会には、大阪や東京からも枝肉を買いに来るという。