伊良部大橋 地続きまで210㍍
全体の進ちょく率94%/8月下旬~9月上旬連結予定
宮古本島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋の上部工事連結式が、8月下旬から9月上旬に掛けて開催される。連結式では事実上、大橋延長4310㍍(本橋部3540㍍、2本の海中道路計600㍍、2本の取付橋梁計170㍍)が初めて一つの線としてつながる。連結式に伴い、工事はいよいよ来年1月開通に向け、大きく前進する。
一般県道平良下地島空港線に認定される大橋の全体事業費は2014年4月末現在で395億円(新年度事業費約24億円を含む)で、事業費ベースの全体進ちょく率(13年度末)は94%に達した。大橋上部の延長3540㍍のうち3330㍍の連結は今月中に完了し、残りは210㍍となる。
上部工最後のコンクリート打設を記念して施工業者を中心に連結式が執り行われる予定だ。
大橋で最も高い所は主要航路部上部で高さは平均海面上から33㍍とされる。主要航路は、一般に長山水路と呼ばれる。
伊良部の長山港を利用する貨物船や平良~多良間を結ぶフェリー「たらまゆう」は大橋の主要航路をくぐって運航している。
県宮古土木事務所伊良部大橋建設現場事務所の奥間正博主幹は「これからも工事現場の安全が第一。自然環境に配慮しながら大橋の工事は進めていく」と気持ちを引き締めていた。