準備会の設置など確認/宮原小統廃合
課題解消に向け協議/地域代表など対象に説明会
2015年度に鏡原小学校に統廃合される予定の宮原小学校の保護者と婦人会など地域の代表を対象にした市教育委員会(宮國博教育長)の説明会が27日夜、とびとり会館(宮原公民館)で行われた。参加者からは学校が変わることによって予想される子供たちへの各種影響などについて質問が出された。今後、スムーズな統合を目指して保護者、地域の代表と市教委による準備会を設置して前向きな協議を進めていくことも確認した。
同地区ではこれまで保護者を対象にした説明会と保護者と地域の代表を含めた説明会を開催し、今回は3回目の説明会となった。
市教委は、宮原小学校の統廃合について基本方針に沿って予定通り進めていくことを説明。来年4月の統合に向け、今年の市議会9月定例会に議案提出を予定している。
宮國教育長は「4月の統合に向け児童、保護者に負担がかからないような協議を進めていきたい。具体的な作業を含め皆さんから多くの意見を聞いて課題の解消に取り組みたい」と述べた。保護者らから「小さな宮原小にはいじめの問題がない。統合後、いじめがあった場合の対応についてどう対処するか」と質問した。
いじめ対策について市教委は「行政としてはいじめが発生しないような体制を構築しないといけない。現在、鏡原小にはいじめはないのでそういった問題が発生しないよう万全の対策を講じたい」と述べた。
また、宮原小では地域の行事に子供たちを積極的に参加させてきたことから、統合後も地域の行事に参加することについては「従来通り、校長の裁量で参加することができる」と説明した。
そのほかにも、なかなか学校になじめない児童への対応や通学のあり方などについての質問も出された。
参加者からの声としては「こうした説明会の場ではなかなかしゃべれない人も多いので今後、地域の中で話し合いを持って課題点や問題点を集約し出た意見を教育委員会に示してそれについて議論してほしい」などの意見も出された。
参加者からの要望を踏まえて今後は、地域で保護者や地域の代表による準備委員会を立ち上げて協議し、集約した意見を市教委に示し、それを議題に準備会で協議を進めていくことになった。