市の女性登用率 係長以上13.2%
計画は20%「ほど遠い」
市に促進求める/男女共同参画懇話会
宮古島市の女性職員で係長以上(今年4月1日現在)は45人で、男性を含めた役付き職全体における割合は13・2%にとどまっていることが市のまとめで分かった。市の男女共同参画計画では、女性職員の役付き職への登用目標数値は20%に定めている。市男女共同参画懇話会の宮平エミ会長は「到達目標にはほど遠い現状にある」と話し、市に積極的な女性登用の促進を求めた。
県内における女性の登用とは課長級以上を言い、比較できる2013年度で見ると宮古島市は4人で、県内11市の中では最も低い状況だ。
市の男女共同参画計画「うぃ・ずぅプラン」では、役付き職(係長以上)への女性登用目標数値を20%に設定している。
しかし12年度、13年度ともに12・7%で横ばい。14年度は13・2%と0・5ポイント上昇したが、依然進展していない。
こういった状況を打開しようと同懇話会は、今年3月20日に下地敏彦市長に、目標達成に向けた取り組みを提言した。具体的には▽女性職員の登用率の向上▽審議会委員などへの女性登用率の向上▽多用なライフルスタイルに対応した子育て支援策の充実-など。
女性職員の登用については市議会一般質問でもたびたび取り上げられているが、市当局は「今後とも幹部女性職員の登用率の向上を図っていきたい」と述べるにとどめている。
同懇話会の宮平会長は「女性は目配り、気配り、心配りなど細やかなフォローができる。社会には女性が半分以上を占めており、男性と変わらぬ能力を発揮する女性も多い」と指摘。
その上で「市は女性の管理職登用に向けた研修などを実施し、管理職への意識付けを行うことも必要ではないか」と話した。