不法投棄ごみを撤去/テレビなど廃棄物2.9㌧
宮古福祉保健所管内 県下一斉パトロール
「全国ごみ不法投棄監視ウイーク」(5月30日~6月5日)に伴う2014年度ごみ不法投棄等県下一斉パトロール(主催・沖縄県)が県内各地で行われた。宮古福祉保健所管内では、市や宮古島警察署などの関係機関から約30人が参加。平良狩俣の世渡橋南の県道230号線沿いの茂みに不法投棄されたごみの撤去を実施した。この日撤去された廃棄物の量は約2900㌔にのぼった。
現場には扇風機やプラスチックのたらい、テレビや漁網などが不法に投棄されていた。崖下の海岸にはブイやロープなどの漂着ごみがあり、これらも撤去した。
出発式で、宮古福祉保健所生活環境班の糸数清正班長は「宮古保健所としても、市をはじめ、廃棄物不法処理防止ネットワーク会議の協力のもと、監視体制の強化を図り、廃棄物の適正処理の推進と不法投棄未然防止対策に取り組んでいく」と、同保健所の山川宗貞所長のあいさつ文を代読した。
一斉パトロールの不法投棄廃棄物撤去には、宮古福祉保健所をはじめ市、警察、消防、海上保安署、産業廃棄物協会の関係機関から約30人が参加した。
県が実施している不法投棄実態調査によると、宮古福祉保健所管内では2012年度当初、不法投棄の件数は32カ所でその重量は約8000㌧。これは県全体の9割近く(89%)を占めていた。
この状況から市は11年11月に不法投棄撲滅宣言を発表し、12年度から年2回の市民一斉清掃日を制定し、清掃活動を実施している。
また、11、12年度にかけ、一括交付金等を活用し、市内30カ所の不法投棄物の撤去を実施した結果、12年度末の残存不法投棄件数は2カ所で1600㌧まで減少した。
国は2007年度から不法投棄の監視活動を強化することを目的に、5月30日から6月5日までを「全国ごみ不法投棄監視ウイーク」に定めた。これを踏まえ県は不法投棄県下一斉パトロールを県全域で実施している。