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旧暦:10月21日 赤口 己 
産業・経済
2014年5月31日(土)9:00

早くもマンゴー収穫/ユートピアファーム

通常のハウスより1カ月早く


赤く色付いたマンゴーを収穫する上地さん=30日、上野大嶺のユートピアファーム宮古島

赤く色付いたマンゴーを収穫する上地さん=30日、上野大嶺のユートピアファーム宮古島

 ユートピアファーム宮古島(上地登代表)=上野大嶺=がハウスにボイラーを設置して、加温栽培した2014年産マンゴーの収穫が今月20日ごろから始まった。通常のハウスの収穫開始は6月20日ごろを見込んでおり、それより約1カ月早い。着果率は9割と宮古地区平均の約5割よりかなり高い豊作を見込む。紅の色乗りが良く、1個平均果重は500㌘と大きい。

 宮古におけるマンゴーの加温栽培は珍しく、実施している農家数は数人と少ない。メリットには①収穫時期を早める②着果率向上促進-などが挙げられるという。

 同ファームで加温栽培しているハウスは、2連棟10㌃。3年前から始めた同栽培は、今年は1月下旬~4月の長い期間、ボイラーの火を焚くなど本格的に取り組んだ。

 上地さんのマンゴー栽培歴は、22年になった。今年のマンゴーも「木づくり」や「花吊り」「実吊り」「袋掛け」-など入念な栽培管理を経て収穫となった。

 上地さんは各栽培ステージの中でも特に、収穫後の樹勢回復(木づくり)の大切さを強調する。「木づくり」では地力向上や施肥、せん定などで「豊富な経験を必要とする」。

 ユートピアファームでは現在12人の職員が働く。1本の枝から1個だけ取るビッグサイズの同園のマンゴーは品質評価も高く、収穫前から大方が売約済みになるという。販売先は50%が長年産直取り引きをしている固定客。残り50%はデパートと量販店に出荷する。

 今年の宮古地区全体のマンゴー生産は、580㌧程度を見込む。出荷は7月上旬から中旬にかけてピーク期を迎え、8月末の終了を予測している。


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