9月6日に県総合防災訓練
2000人規模、大地震想定/下崎で実施
2014年度県総合防災訓練の地元(宮古島市、多良間村)会議が30日、市中央公民館で開かれた。関係団体の代表らが参加し、同訓練を9月6日に平良の下崎ふ頭で実施することを決めた。当日は2000人規模の訓練を予定、宮古島近海の大地震を想定する。県の総合防災訓練が宮古島市や多良間村で実施されるのは09年以来5年ぶり。
会議の冒頭、長濱政治副市長があいさつし、「今回の訓練では力を合わせ、いかにして災害を少なくするかを考えたい。財産も生命もみんなで守っていく。島のことは島のみんなで守るという気持ちで訓練に当たりたい」と述べた。
この後、市の担当者が訓練の概要を説明した。メーンの会場は平良下崎地区の下崎ふ頭、多良間村はサブ会場となる。
訓練では、9月6日に宮古島北方沖を震源とする強い地震を想定。津波の襲来によって多数の建物が倒壊して火災が発生、がれきの下敷きになっている負傷者がいることなどの被害を想定して参加2000人以上が訓練に当たる。
訓練の内容は、▽情報収集と伝達▽避難▽応援要請や応援部隊の参集・輸送▽避難所設置▽交通規制▽交通輸送路確保▽救助▽救援物資等輸送-など。
このほか、防災訓練に向けてのスケジュールなどを確認。6~7月は部門別の会議を行い、8月に全体会議と地元会議を開いて訓練の詳細を決める。
防災訓練は広く県民の防災意識の高揚を図ることが狙い。県、宮古島市、多良間村のほか警察、消防、自衛隊、医療機関などの関係団体が参加し、災害時の対応や連携を確認する。