サシバ保護へ決意/伊良部中
国際保護鳥「サシバ」の33年間の保護・教育活動が高く評価され、今年4月に文部科学大臣奨励賞を受賞した伊良部中学校(平良満洋校長)の受賞報告・祝賀会(主催・同校PTA)が31日、東地区構造改善センターで開かれた。平良校長をはじめ生徒代表、宮古教育事務所の田場秀樹所長、市教育委員会の宮國博教育長、PTA、地域住民らが参加し、2度目の受賞を盛大に祝った。参加者らは、今後の「サシバが住み良い環境づくり」に向け、大きな期待を寄せた。
同校は1981(昭和56)年5月11日、日本野鳥の会より「愛鳥モデル校」の指定を受けた。以来33年間にわたりサシバの保護意識を高めるため、教育活動を通して保護活動に取り組んだ。その間の91年には文科大臣奨励賞を受賞した。
4月に東京で開かれた第68回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」で野生生物功労者として文部科学大臣奨励賞を受賞した。
冒頭、主催者を代表して渡久山秀也PTA会長は「輝かしい受賞は学校、地域、関係機関が一体となって取り組んだ活動の結果であり、さらなる活動に期待する」とあいさつした。
生徒を代表して、羽地未来さん、伊佐浩善君、嘉数永和君の3人が「野生生物の保護に関すること~サシバの保護活動~」と題して報告した。3人は▽サシバ保護のためのポスター・標語作成・表彰▽毎年10月上旬のサシバ集会▽サシバ保護パレード-などを発表した。
また「保護活動の成果として、伊良部での密猟は年々減少し、ここ数年は皆無に等しい」と強調した。
次いで田場所長、宮國教育長が「今回の受賞は宮古の宝」と述べた。
舞台では、伊良部中2年の仲間まひるさんが三線の伴奏に合わせて宮古民謡を披露。会場から大きな拍手が送られた。タヒチアンダンスが華やかに繰り広げられ、祝賀会を盛り上げた。