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産業・経済
2014年6月4日(水)9:00

JA農産物販売135億円/宮古地区管内13年度

前年度比6億円増
肉用牛が押し上げ/キビ全体の53%占める


肉用牛が子牛の高値を背景に販売額を伸ばした(資料写真)

肉用牛が子牛の高値を背景に販売額を伸ばした(資料写真)

 JAおきなわ宮古地区本部(新城武一郎本部長)がまとめた2013年度の管内の農産物販売総額は135億5200万円となり、前年度と比べ6億900万円(4・7%)増えた。肉用牛が子牛の高値を背景に同比4億6800万円(17%)伸びたのが大きかった。作物別の販売額はサトウキビが71億4000万円と、全体の53%を占め同作物に偏った農業構造が改めて浮き彫りになった。新城本部長が3日、記者会見して発表した。

 今回の発表は地域農業の情報を提供し生産意欲向上に役立てる狙いで行った。

 キビに次ぐ作目別構成比は肉用牛24%(31億9100万円)、葉タバコ17%(23億6400万円)、施設園芸6%(8億5500万円)-の順となった。

 新城本部長はサトウキビの今後の課題には株出の反収増を指摘。肉用牛では後継者の確保や増頭などを挙げた。施設園芸は「農家やハウス面積が年々増えている」と明るい展望を示した。

 宮古の農業発展は、地下ダムの水を使った施設園芸の進展いかんだとし、当面の販売目標に10億円を明示した。

 販売総額は平良、城辺、下地、上野、伊良部、多良間6支店の実績を合計した。支店別の販売額は耕作面積の広い城辺が最も多く40億3800万円(構成比30%)。次いで平良30億1800万円(22%)、上野18億5500万円(同14%)、下地17億8600万円(同13%)、伊良部17億2900万円(同13%)、多良間11億2500万円(同8%)の順となった。

 各支店の作目別構成比をみると、多良間は肉用牛が全体の半分以上の51%(5億8400万円)を占めたのが特徴。伊良部はキビが80%(13億6000万円)と圧倒的に多い。上野は地下ダムの水を使った施設園芸が盛んで、構成比16%(2億9800万円)は他支店の1~9%より突出した。下地は葉タバコの割合が32%(5億6600万円)と比較的高い。平良と城辺はキビ、肉用牛、葉タバコの3品目で96%を占めた。


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