先進的産地構築へ/和牛改良組合総代会
組合長に砂川氏選任
宮古和牛改良組合(平良一夫組合長)は3日、第34回通常総代会をJA宮古地区本部大ホールで開き、2013年度の事業報告や14年度の事業計画などを承認した。事業計画には育種価(遺伝能力)に基づく改良の推進、計画交配を徹底する方針などを盛り込んだ。平良組合長は「高品質和牛を生産する先進的産地構築が産地間競争を生き残る条件になる」と目標を示した。
同会では役員改選も行い新組合長に砂川栄市氏、副組合長に松原秀樹氏を選任した。優良農家の表彰も行い、賞状を手にした農家らは笑顔を見せていた。
あいさつで平良組合長は「13年度は宮古と多良間を合わせた競り販売額が目標の30億円を突破し、宮古の肉用牛の歴史に新たな1ページをつづった」と前年度を振り返った。
飼料価格の高止まりやTPPなど厳しい環境の中で、経営を安定させていくには①計画的な母牛更新②事故率の低減③良質粗飼料の生産確保④低コスト生産の確立-が不可欠と考えを述べた。
事業計画の重点項目には①子牛の発育向上とその平準化②1戸1頭増頭運動の推進③宮古牛ブランドの強化-なども示した。
前田幹男県宮古農林水産振興センター所長や下地敏彦市長(代読)、比嘉俊昭県農業共済組合長、新城武一郎JAおきなわ宮古地区本部長らが来賓祝辞を述べ、和牛産地として一層の発展を祈念した。
優良子牛生産奨励賞、6月期子牛共進会宮古和牛改良組合長賞、12月期子牛共進会宮古和牛改良組合長賞は次の通り。(敬称略)
【優良子牛生産奨励賞(毎月の競りの去勢最高価格)】川田勝之(平良)▽新垣四郎(城辺)▽福里正広(同)▽友利玲子(上野)▽川満孝信(城辺)▽新垣政吉(平良)▽川根洋一(下地)▽豊見城玄弘(多良間)▽荷川取広明(下地)▽砂川昌則(上野)▽上地誠(同)▽西里康彦(平良)
【6月期子牛共進会宮古和牛改良組合長賞】松川晋(城辺)
【12月期子牛共進会宮古和牛改良組合長賞】荷川取広明(下地)