翁長市長に出馬要請/県知事選
那覇市議与党・新風会
【那覇支社】那覇市議会与党会派の自由民主党新風会(金城徹会長)の市議11人は5日、翁長雄志那覇市長に11月執行予定の県知事選挙への出馬を要請した。翁長市長は「那覇市長として集大成となる県都那覇市の街づくりとともに、沖縄県に寄与できるように最大与党会派の新風会と市議会と一緒になって力を尽くしていきたい」と述べるにとどめ、出馬の有無は明確に示さなかった。
新風会は候補者選定にあたり総合的な観点から議論した結果、「県民の信頼を広く集め、県民の心を結集し、県民の負託に十分応え得る最適人の候補者」に決定したとして出馬要請した。
金城会長は「オスプレイの強行配備や普天間基地の辺野古移設に敢然と反対し、大衆の先頭に立って奮闘してきた市長の政治姿勢は那覇市民をはじめ、県民から高い評価を受けている」と述べ、「卓越した政治、行政手腕をさらに大きく広く県政に活かすべきとの期待が日増しに高まっている」との要請書を読み上げ、翁長市長に手渡した。
要請後、翁長市長は記者団に対し「出馬する予定があるかといわれれば、今は考えていない。前向きに検討することとも違う」と話した。さらに記者団に問われ、「那覇市の街づくりの集大成に全力を尽くしてきたと同時に、去年の1・27、28(オール沖縄でオスプレイ配備や辺野古移設反対などを訴えた建白書)のような県全体の枠組みづくりもやってきた。今後も平行してやっていきたい」と述べ、知事選の出馬受諾に含みを持たせた。
また、「自民党県連とは政策の違いが大きい。那覇市長として政策の違いを乗り越えてオール沖縄に力を尽くしていきたい」とし、「新風会と自民党県連との関係や立場について言及するつもりはない」と話した。