「食を選ぶ力」を推進/市食育推進会議
委員が課題共有/さらなる活動の充実目指す
2014年度宮古島市食育推進会議(会長・長濱政治副市長)が5日、市役所平良庁舎で開かれ、委員に委嘱状が交付されたほか、11年度から取り組まれている市食育推進計画の取り組み状況などが報告された。宮古島市民の食生活についての課題などが報告され、課題克服に向けては「子供のころから継続的に食事バランスを整える力が大切」とし、「食を選ぶ力」をつけるための取り組みを推進していくとしている。
市民の食生活の課題については、子供から大人まで塩分、脂肪分を摂り過ぎる一方で、カルシウムや鉄分、食物繊維は不足していることが報告された。
また今年度の活動方針については、家庭科、保健等におけるバランスガイドブックの活用促進など、13年度の取り組みを継承していくとしている。
委嘱状交付後に会長の選任が行われ、長濱副市長が再任されたほか、副会長には宮古福祉保健所の山川宗貞所長が就任した。
あいさつで長濱会長は「宮古島市は県内でも肥満率が一番高い。この不名誉な状況を脱し、県内で一番健康な島になるために皆さんの英知を結集した取り組みを進めてほしい」と呼び掛けた。
そのほか、各委員が昨年度に取り組んだ内容を報告したほか、今年度の取り組み方針について説明した。
同計画は、食を通じて地域の暮らしや食材を学び、健康的な食生活を送ることのできる人づくりを目指し、11年3月に策定。対象年齢を0~5歳児の乳幼児期、小・中・高校生の学童思春期、18~64歳の成人期、65歳以上の高齢期の4期に区分し、各対象年齢期ごとに計画の進ちょく状況を図る項目と目標を設定している。