6月6日は「オクラの日」
産地の確立視野に/JA専門部会
消費拡大宣伝を実施
JAオクラ専門部会(長間武男部会長)は独自に、「オクラの日(6月6日)」を制定し6日、第1回記念セレモニーをJA「あたらす市場」前で開催した。オクラの日制定は部会活動の盛り上げや、ブランド産地確立を視野に入れた。同日は消費拡大キャンペーンも行い、1袋(12本入り)50円の格安オクラが飛ぶように売れた。
「オクラの日」は方言で言う同野菜の「むつむつ(6・6食感=ねばねば食感」との語呂合わせで制定した。
セレモニーでは最初にひばり保育園(下地宏幸園長)の園児たちが、オクラに扮(ふん)して「オクラ音頭」を元気いっぱい踊り景気付けた。
あいさつで長間部会長は「オクラは年々生産拡大が進み、今では県内有数の産地に成長した」と述べ、背景には団結して産地形成に励み「沖縄ふるさと百選」に輝いた部会活動があったことを報告。今後に向けては「オクラの日制定を第1段に、さまざまな取り組みを展開し、生産機運をさらに高めていきたい」と抱負を述べた。
県宮古農林水産振興センターの平良正彦農業改良普及課長は、県内他産地に先駆けて「オクラの日」を制定し、消費拡大に努めている自主活動を高く評価した。
下地義信市農政課園芸振興係長は「オクラの生産振興支援に強く力を入れる」と述べ、農家を元気づけた。
格安オクラは、2000袋用意した。販売開始と同時にオクラを積んだ商品台を大勢の客が囲み、一人5袋を上限に買い求めた。2000袋は午後2時までに完売した。
市内上野に住む高木基継さんは「マックスの5袋買った。夕飯はオクラでお好み焼きを作る。2人の子供がオクラ大好きなのでたくさん食べさせたい」と笑顔いっぱいに話した。
会場では「オクラケーキ」や「オクラ入りさたぱんびん」などのレシピも配布した。
オクラのねばねば成分は食物繊維の混合物。栄養はビタミンやミネラルを豊富に含む。整腸作用や夏ばて防止、便秘予防に有効という。
宮古におけるオクラ生産は02年ごろから盛んになった。07年度に2700万円だった販売額は、13年度は5400万円と倍増した。周年栽培が可能な露地作物で、現在100戸余の農家が栽培している。