宮古空港そばで不発弾
重機で穴堀り中に発見/米国製250㌔
宮古空港滑走路に隣接する採石場の資材置き場から5月31日、沖縄戦で使用したとみられる米国製250㌔爆弾の不発弾が見つかった。市総務部防災危機管理班は県警からの連絡を受けて、今月2日に同不発弾を確認した。県は6日、同不発弾の発見に伴い、緊急の危機連絡会議を開き、磁気探査の周知や警察への早期通報の徹底などを呼び掛けることを確認した。
発見現場は宮古空港西側に位置する採石場の資材置き場で、建築資材に使用するコーラルなどの石が積み上げられている。同土地の所有者が整地を行うため、パワーショベルを使って石材を移動し、穴を掘ったところ、土中から同不発弾を発見したという。警察から連絡を受けた陸上自衛隊が確認作業を行ったところ、沖縄戦当時に使用したとみられる米国製250㌔爆弾であることが分かった。
7日現在、現場は不発弾にブルーシートを掛け、鉄板や土のうで覆い、周囲への立ち入りを禁止するロープが張られている。民有地であるため、これまで同現場での磁気探査は実施されていなかった。
県の危機連絡会議の中で、又吉進知事公室長は「磁気探査の補助対象に当てはまらない場所や空港、激戦地の周辺など、不発弾があると思われる場所の磁気探査のあり方を再検討する必要がある」と述べ、不発弾対策のあり方を再検討する考えを示した。
市によると、磁気探査事業は住宅等の建設予定地や、100平方㍍を超える畑地、原野などの場所でも無償で県の磁気探査事業が受けられると説明した。不発弾を発見した場合は①触らない②動かさない③警察に連絡する-の3原則を守るよう呼び掛けている。市は26日に対策会議を開き、同不発弾の処理方法や周辺住民の避難を確認し、7月9日に処理作業を実施する予定だ。