若松氏が歌唱指導/小・中学校音楽研修会
教諭らが合唱学ぶ
作曲家の若松歓氏を講師に迎えての音楽研修会(主催・宮古地区小・中学校音楽研究会)が10日、平良第一小学校で開かれた。小中学校の音楽教諭ら約20人が参加。若松氏が手掛けた作品を合唱する上でのポイントや注意点などについて歌唱指導を受けた。
若松氏は1965年、東京生まれで、93年に作曲活動を開始。テレビ音楽番組で音楽監督を務めたり、小中学生の合唱曲や教科書の歌を多数、手掛けている。
音楽研修会では若松氏が作曲した「シンプル・プラン」や「君の笑顔が好きだから」などを参加者が実際に合唱し、それを聞いた若松氏が助言する形で行われた。若松氏は、歌詞が持つニュアンスを伝えることは合唱にとって重要なこととの考えを示した上で、「重要な言葉は強く歌うよう意識して。ただ急に強く歌うとおかしいので盛り上げていく感じで歌って」とアドバイスした。
「君の笑顔が好きだから」では後半に勢いを出すこととが大事と語る若松氏。「失速するとつまらないので、体力バランスと曲の頂点を計算しながら音楽に対峙(たいじ)していくことが大切」と呼び掛けた。