なかばり振興協に100万円/宮古島市
地域活性化のモデルに
宮古島市は10日、「100年後も存続」を合い言葉に活動を続けている城辺仲原地区の「なかばり益々ぷからす振興協議会」(上里勝彦会長)に補助金100万円の交付を決めた。同協議会は仲原自治会と連携して空き缶収集や野菜の販売を行い、その収益を自治会の運営に役立てている。上里会長は「自治会費に頼ることのない自治会を確立したい」と話し、自立に向けて意欲を示した。
今回の補助金決定は、地域活性化モデル地区支援事業の一環。地道な活動で地域活性化を図る同協議会をモデル地区に指定し、補助金交付団体に決めた。同協議会への交付は3年連続。
同協議会は空き缶の収集と、トウガラシ、祝儀袋の販売活動を行っている。トウガラシは地域住民が栽培したもので、同協議会がこれを買い取り、別で売って収益を得ているという。
これらの活動の成果は自治会費の負担軽減という形で表れている。同自治会は56世帯約130人の地域だが、12年度は1世帯当たり年間2000円、13年度は年間4000円も軽減することができたという。
補助金交付通知決定書を交付した市生活環境部の平良哲則部長は「これからも100年後の存続を目指して頑張ってほしい。皆さんの活動が、ほかの地域にも波及していくことを期待している」と述べた。
上里会長は「今年も自立心を持って活動を続けていきたい。自治会の皆さんの負担をさらに軽減できるように頑張りたい」と話して活動の充実を約束。新たな活動としてムイガーの有効活用などを挙げた。
同席した仲原自治会の上里吉孝会長は「自治会としても協力し、地域の活性化を図りたい」と話した。