候補地に前浜地区/宮古広域公園
立地、環境など評価/検討委が選定、7月に意見公募
宮古広域公園(仮称)計画検討委員会(委員長・池田孝之琉球大学名誉教授)の第3回会議が13日、県宮古合同庁舎で開かれ、候補地として前浜地区を選定した。7月の1カ月間にパブリックコメント(意見公募)を行い、10月に予定されている第4回会議ではパブリックコメントで出た意見を確認するとともに基本構想と基本計画について検討するとしている。
これまで候補地については、第1回会議で前浜、狩俣、荷川取、野原、下地島など計9カ所が示され、第2回会議で前浜地区と下地島地区に絞られていた。
今回は二つの候補地について、立地特性(3項目)▽自然条件(2項目)▽社会条件(3項目)▽周辺環境(5項目)についてそれぞれの利点が示された。
項目比較の中で前浜地区が「日本一のビーチと称される白い砂浜の美観と規模を有して位置的な利便性や利用実績からも総合的に優位」と評価され、選定された。
広域公園は前浜ビーチを含めた50㌶以上のエリアとなり今後、具体的な範囲と整備内容について検討していくとしている。
また、地元から防災機能を兼ね備えた広域公園が要望されているが、選定された前浜地区はビーチに隣接するなど防災公園として位置づけられない。
防災面については、次回以降の会議で防災機能を兼ね備えた公園を別に新たに設置するのか既存の公園を活用するのかも含めて検討していくとしている。
宮古広域公園(仮称)は海と海辺を生かした公園として「(仮称)ミャークヌ・オー・イン・パーク(宮古の青い海公園)」をテーマに掲げている。
公園の目標像としては、美しい海辺の景観や自然を守り育てる▽海や海辺での多様なレクリエーションを提供する▽海と結びついた生活や遊びが体験できる-を目指している。