教育・文化
2014年6月15日(日)9:00
教諭がグループ学習/北小主催
佐藤学教育博士が講演会
教育博士で学習院大学教授の佐藤学氏を招いての講演会(北小学校主催)が14日、学校教諭らを対象に北小学校体育館で開かれた。「学びの共同体」という理念で学校改革を提唱している佐藤氏は、グループ学習などについて自身の考えを紹介した。
佐藤氏は最近、学校の授業でよく取り入れられているグループ学習について、「話し合い学習になっては学びにならない」と指摘。「話し合うのはすでに分かっていることを発表し合っている状態。分からないことを話し合うことで学びが高まる。話し合いではなく学び合いが必要」と話す。
グループ学習では男女混成の4人組を推奨。「5人だと誰かが排除されてしまい、3人だと隙間がなく休めない」との考えを示した。
教師の仕事を「一人残らずの子供に学ぶ権利を保障すること」という佐藤氏。「一人も学びから排除してはいけない。排除された子は将来、社会に参加できなくなる恐れがある。学びの質を高めて、子供一人一人を学びの主権者にして」と訴えた。