旧宮古病院跡地売却を承認/国有財産審議会
市未来創造セの建設地
【那覇支社】国有財産沖縄地方審議会は16日、宮古島市が図書館と公民館を併設する市未来創造センター(仮称)の建設予定地として取得を予定している旧宮古病院跡地の国有地(約2万3000平方㍍)について、同市への時価売却を適当とし沖縄総合事務局(河合正保局長)に答申した。同審議会は県内の国有地の処分を協議する沖縄総合事務局の諮問機関。同日、河合局長からの諮問案通り決議し答申した。
これを受け沖縄総合事務局では、宮古島市からの全面積の売払い申請を受理した上で、不動産鑑定所に同病院跡地の土地評価を依頼し、2015年1月中に同市と売買契約を結ぶ予定。 同国有地は、1943年から旧日本海軍が兵舎建設のため買収。戦後は米国民政府が財産管理し、沖縄の本土復帰に伴い大蔵省(当時)が引き継ぎ、県立宮古病院敷地として県に貸付。13年6月の県立宮古病院新築移転により、県は国有地返還のための現状回復工事を実施している。
市未来創造センターは総事業費約35億円を見込み、合併特例債を充当する。
今年度予算では土地購入費として4億4522万円を、実施設計委託料として1億6525万円などを計上している。
建物の延べ床面積は6940平方㍍。そのうち図書館部分は3146平方㍍で、新聞・雑誌コーナー、一般開架スペースのほか、調べ学習コーナー、子供開架スペース、対面朗読・録音室、インターネットコーナーなどを整備する。
公民館部分は2083平方㍍で、多目的ホールやスタジオ、研修室、創作室、調理室などを整備する。2015年度着工、16年度開館を目指している。