信頼向上へ「品質統一」/マンゴー目揃え会
生産者100人が認識共有/生産見込み量は591㌧
品質を統一化し、宮古島産マンゴーのブランド促進を図ろうと、宮古島市マンゴー産地協議会(福里匡会長)は17日、JAおきなわ農産物集出荷施設で目揃え会を開いた。生産者約100人が参加し、出荷マンゴーの規格と品質について認識を共有した。今年のマンゴーの生産見込み量は全県で1646㌧。宮古島市は県内トップの591㌧が見込まれている。
目揃え会では、はじめに産地協議会の井上裕嗣副会長が「宮古地区の生産量は県内トップ。良い品を、良い状態で消費者に届けられるようきょうの目揃え会で勉強しよう」と述べ、果実のサイズや着色など品質の統一化に期待を込めた。
この後、県宮古農林水産振興センター農業改良普及課の渡久山みきさんが出荷や栽培に関して講話。「今年の出荷のピークは7月中旬。この時期は1日20㌧以上出るので飛行機だけでは輸送できない」と話し、船舶も活用するよう促した。
また、「今後の栽培管理として、ビニールハウス内の温度を上げないようにしてほしい。梅雨明け直後の気温の上昇や強い日差しは注意が必要」と話し、ビニールに穴を開けたり、白色のペンキを塗ったりして工夫を施すよう呼び掛けた。
引き続きJAおきなわ宮古地区営農センター農産部の与那覇英人さんが品質と規格の詳細を説明。「宮古島産のマンゴーなら、どこに誰が出しても品質、規格は同じと言われるようにすることが大切だと思う」と話した。その上で実際の果実を見せながら秀品や良品の見方のほか、病気の特徴も詳しく話した。
生産者は与那覇さんの説明に耳を傾け、質問するなどして規格、品質の統一化に向けて理解を深めた。
最後に産地協議会の井上副会長が、「一度信頼を壊してしまうと、それを取り戻すのは大変なこと」と話し安定した規格と品質の重要性を指摘。「大切に栽培したマンゴーを出荷するという最後の作業の努力を怠らないでほしい」と呼び掛けた。