ろうそくの火に平和誓う/「慰霊の日」でライトダウン
宮古島市内の飲食店などで23日夜、「慰霊の日ライトダウン」が行われた。各店舗では午後8時になると、ろうそくの炎だけで室内を照らし、訪れた客たちはその火を見つめて恒久平和を誓うとともに、エコ(自然保護)に取り組む宮古島市を全国に発信した。
この取り組みは、市が主体となり、恒久平和とエコについて広くアピールすることを目的に市民や事業所に協力を呼び掛けるイベント。今回で6回目となり、50事業所が協力した。
今回、ろうそくは市が700個用意し、半分の350個を街頭で配布し、残りを事業所に配布した。
各店舗では、店員が来店した客にイベントの内容を説明し協力を求めた。
市内のレストランでは午後8時になると店内の明かりが消され、各テーブルにろうそくが運ばれた。ろうそくの灯が揺れる中で、非戦を誓うとともに平和の大切さを実感していた。
広島県から観光で訪れた斎藤健太さんと里奈さん夫婦は「本土にいると沖縄の『慰霊の日』のことはあまり知られていないと思う。こうしたイベントで訪れた人たちは『慰霊の日』を実感できるし、沖縄戦や平和について考える良い機会になると思う」と話した。