「W杯とても楽しかった」/エスコートキッズ
藍夢君、笑顔で帰島
2014FIFAワールドカップブラジル大会のエスコートキッズに選ばれ、日本-ギリシャ戦(日本時間20日)で憧れの長友佑都選手(インテル)と手をつないで夢の舞台に立った東小学校3年の國仲藍夢(あいむ)君が23日、父・朝昭さんと一緒に笑顔で帰島した。
宮古空港では、学校関係者や藍夢君が所属するマティダ東FCのメンバーら出迎え、夢の舞台で貴重な体験を積んだ藍夢君の話に興味津々の様子で聞き入っていた。
藍夢君は「すごく大きなスタジアムでたくさんの人の声も大きくてとにかくすごかった。手をつないだ長友選手は気合いが入っていて『頑張ろうね』と声を掛けられたので『頑張りましょう』と答えた」と笑顔で話した。
朝昭さんは「堂々とピッチに立つ藍夢の姿を見ていると涙が出てしまった。ママの遺影も一緒にブラジルに行っていたので本人も喜んでいると思う。ブラジルは沖縄に似ていて笑顔がすてきな国でした」と話した。
出迎えた同小学校の下地政昭校長は「無事に帰ってきてくれてうれしく思う。ブラジルでの素晴らしい体験を周囲の人たちや友人にもぜひ話してほしい」と呼び掛けた。
盛大な出迎えを受けた藍夢君はブラジルの印象について質問され、ちょっと食べ物が口に合わず、日本のカップラーメンが一番おいしかったことを報告し、周囲を笑わせた。
藍夢君が首に下げたパスケースには、ワールドカップの入場チケットと母・尚子さんや家族の写真が入れられていた。
そんな藍夢君について朝昭さんは「期間中はいろいろと取材を受ける機会も多く、ほかのエスコートキッズたちとも仲良くなって一回り大きくなった感じがする。本人にとっても良い経験ができたと思う」と目を細めた。