RAC機材更新に支援を/伊良皆村長らが県に要請
【那覇支社】多良間村の伊良皆光夫村長ら離島5町村長は27日、県庁に川上好久副知事を訪ね、琉球エアーコミューター(RAC)の離島航空路線の機材更新に関わる支援について要請した。
南大東村の仲田建匠村長は、日本トランスオーシャン航空(JTA)のRACへの路線移管に伴い、現在運航の機材が小型化したことにより座席数や貨物室が狭小なため、離島住民の生活環境や観光誘客、農水産業の振興などに大きな影響を受けている現状を述べ、RACが2015年度以降に機材更新する5機のうち、2機分を15年度予算で確保するよう要請書を読み上げ、川上副知事に手渡した。
伊良皆村長は「現在進めている国営土地改良事業で農業用水が確保できれば島の農産物輸送量の増大も期待できる」と訴えた。
RACは現在、1997年以降に導入した定員39人乗り4機と50人乗り1機の計5機を運航しているが、5機とも更新時期のため3年間で新機材を購入する計画。県によると、国が75%、県が25%を支援補助する見通し。
川上副知事は「県も全面的にバックアップして国にも要請していきたい。今後、RACとも予算面などを調整して要望に応えたい」と話した。