開館2カ月で前年度実績超/市伝統工芸品セ
入館者数は856人
5月に開館した市伝統工芸品センター(上野)の入館者数が落成式から2カ月で856人に達し、旧宮古伝統工芸品研究センター(平良)の前年度総入館者実績の719人を大きく上回っていることが3日、分かった。同センターの指定管理者である宮古織物事業協同組合(理事長・長濱政治副市長)の関係者は「建物自体がバリアフリーとなっており、お年寄りや体の不自由な人でも気軽に立ち寄れる構造となっていることも入館者増につながったのでは」と説明した。
同工芸品センターは5月1日に落成式を行った。新館開設と5月の大型連休が重なり、入館者数は開館当初からうなぎ上りだったという。また、旧館では日曜日は休館となっていたが、現在のセンターでは、土・日・祝祭日も職員が交替で出勤し開館していることも入館者増につながっている。
5月末集計で499人、6月末集計で357人の入館者があり、この2カ月で、既に前年の総実績を上回っている。
同組合の下里まさみ事務局長は「最近は、市社協が企画した高齢者ピクニックなどの入館もあり今後、さらに入館者数は増えるものと見込まれる。観光客だけではなく、地域の人たちが宮古の貴重な伝統文化に触れることは大事なことだと思う。地域の人にも、もっと来館して頂き、宮古上布に対する地元の認知度が高まってくれれば」と期待を込めた。