マンゴー出荷に臨時便
JTAがピークに対応/那覇-宮古線計6便運航へ
日本トランスオーシャン航空(JTA)は3日、那覇-宮古線の臨時便の運航を決定したと発表した。夏場の旅客数増加や出荷量のピークを迎えるマンゴーに対応するもので、6~13日の間に計6便を運航する。JTAは「搭乗者数など運航条件により貨物量の変動はあるが、スペースが可能な限り積み込んでいきたい」と話している。
運航ダイヤは週末の6日、11日、13日の那覇-宮古往復便で、いずれの便も那覇発は午後5時、宮古発は午後7時となっている。
運航機材は、那覇-宮古間を就航しているボーイング737-400型機を使用する。
宮古産マンゴーの今期生産量は591㌧が見込まれている。
出荷のピークは7月上旬から中旬。航空機の場合、出荷量が1日20㌧を超えると積み残しが出ることから、品質の低下が懸念されている。
市は航空機による積み残しを解消しようと、6月18日に下地敏彦市長がJTAと全日本空輸(ANA)に「マンゴーの円滑な輸送に関する協力」を要請。宮古-那覇間の増便や機材の大型化へ「特段の配慮」を求めていた。
航空貨物代理店によると、7月に入ってから本土への出荷が増えているという。
担当者は「今までのところ積み残しは出ていないが、季節の贈答品でもありピーク時には出てくるだろう」と話した。
市マンゴー産地協議会は、貨物が輸送しきれず貯まってしまう、いわゆる「滞貨」の回避に向け、ピーク時には船舶と航空機を併用した輸送は避けられないと判断し、農家に理解を求めていく方針を確認している。