海、空の便は全便欠航
観光客、ホテルで足止め
史上初めて「特別警報」が発令された台風8号の影響で8日、宮古島と沖縄本島、本土、多良間、石垣などを結ぶ航空路線は全便が欠航となった。宮古空港ターミナルは安全対策から建物そのものへの出入りが制限され、出入り口が閉鎖された。また、宮古島と伊良部島、多良間島などを結ぶ海の路線も全便が欠航となり、島外から訪れた観光客はホテルなどの宿泊先で過ごすことを余儀なくされた。
通常の台風時と異なり、初の特別警報発令により、島を訪れた観光客は不安で心細い宮古旅行になった。
観光客の中には、事前に欠航状況を予測し、1泊繰り上げて7日の段階で帰った観光客もいた。島外との交通手段が断たれた宮古島は、ここ数日間は船便、航空便の貨物積載に制限があることから、日常生活品(食料など)の市場への出回りが遅くなることが予想される。また、現在、出荷ピーク時にあるマンゴーなどの農産物については、航空会社が臨時便を飛ばすなどして、荷物の滞りを解消する予定となっている。
日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアーコミューター(RAC)、全日本空輸(ANA)、スカイマーク(SKY)の航空4社は9日始発便から平常ダイヤに戻す考えだが、台風の進路によっては運航便に遅延になどの影響が出る可能性もあるとしている。