口蹄疫対策/市議会保守系議員団 購買者の積極誘致など
宮古島市議会保守系議員団(平良隆会長)14人は18日、市平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、宮崎県で発生している口蹄(こうてい)疫の影響で、宮古島の畜産農家が経済的に大きな打撃を受けているため、経営安定のための対策などを強力に進めることや県外からの購買者を積極的に誘致するよう要請した。
下地市長は「内容に添って施策をしていきたい」と述べ、20日に八重山で開催が予定されている「美ぎ島・美しゃ会議」でも議題としてすでに上がっていることを話し、協議をして21日、県知事、県議会議長に要請すると話した。
上地博通市議は「1頭でも感染したら、宮古の畜産は壊滅的な打撃を受ける」と述べ、侵入防止で市の具体的な対策の説明を求めた。
これに対し下地市長は「伝染病の対策は基本的には県、生産者の対策はJAがやる。市は購買者の対策を進めるのが現実的だと考えている」と述べ、すでに購買者や船会社と接触し、これまで鹿児島に入港していた船を福岡に回すなどの協議も進めていることを説明した。
また、九州市長会でも「口蹄疫への迅速かつ的確な対応を求める緊急決議」を採択し、赤松広隆農水相に要請する準備をしていることを明らかにした。
保守系議員団は▽口蹄疫の発生で全畜産農家が現状に不安を持っている。安心して経営に取り組めるよう当面の対策を講じてほしい▽市の畜産は素牛生産が主体で多くが県外に出荷されている。県外からの購買者誘致の強力な推進-を市に求めた。