「11日までに業者と契約」/県議会6月定例会
【那覇支社】県議会(喜納昌春議長)6月定例会の一般質問最終日の7日、座喜味一幸氏ら与党自民党と公明・県民無所属の7氏が登壇した。
座喜味氏は下地島空港・周辺残地利活用計画の具体的な取り組みや今後の予定をただした。當銘健一郎土木建築部長は、5月に国内外の事業者から企画提案を募集して6月13日に締め切り、6月25日に企画提案書のプレゼンテーション審査を実施した経緯を説明。その上で、「委託予定業者を選定して、今月11日までには業務契約の締結を行う予定」と明示した。
天然ガスの試掘調査結果と宮古島での利活用について、川上好久副知事は宮古島市など3試掘井(せい)でのガスの生産量や成分、水の比率などを調査中で、8月中に結果が出る予定と報告。さらに、「宮古島の城辺ぱり鉱山の坑底温度は76・4度で、水溶性天然ガスを産出。調査結果を踏まえ、天然ガス資源有効利活用検討委員会で事業化や産業化に向けた取り組みを進めたい」と話した。
宮古圏域県営公園計画の進捗状況については、「6月の検討委員会で『海と海辺を活かした公園』をテーマに設定し、建設位置を前浜地区に選定した」とし、「今後は基本計画の策定と環境アセスに着手し、早期の整備実現に取り組みたい」との方針を示した。
離島から沖縄本島への輸送費補助について、山城毅農林水産部長は「(宮古島市など)4離島市町には本島までの生鮮水産物の航空輸送費に補助を実施している」とし、その他農産物の輸送費補助については、「現在、市町村が実施している事業の実績や市町村との役割分担などを踏まえ、検討していく必要がある」と述べた。
葉たばこ生産農家への支援策については、「これまで葉たばこ共同乾燥施設や農作業機械などに約19億円を補助した。現在は、県特定地域経営対策事業や経営体育成事業などで支援が可能となった」と報告した。