安全で住み良い島に/宮古島市
市民500人がパレード/深夜はいかい防止市民大会
2014年度「青少年の深夜はいかい防止」「未成年者飲酒防止」県民一斉行動市民大会(主催・宮古島市など)が11日、北小学校で開かれ、地域全体で青少年を守り、関係団体が連携を密にした取り組みで非行防止活動を展開することなどを確認した。大会には中高生や地域住民など約500人が参加。大会後には街頭パレードが行われ、青少年のより良い育成環境と健全育成に理解と協力を呼び掛けた。
主催者あいさつで下地敏彦市長は「青少年の健全育成には、青少年自らが目的意識を持ち規律正しい生活を送るとともに周囲の大人や地域もそれを支援し見守ることが大切。この大会が広く住民に浸透し宮古全域が安全で住みよい島になること期待している」と述べた。
大会宣言では、青少年の深夜はいかいをなくし、交通事故、飲酒、喫煙、薬物乱用などの問題行動の防止▽思いやりのある心豊かな青少年を育成し、いじめをなくす▽親子の対話を持ち温もりのある家庭づくりに努める▽地域のボランティア活動に積極的に参加し、友愛と連携の輪を広げる青少年の育成▽深夜はいかいをしている青少年への「愛の一声」運動の展開▽大人はシンデレラタイムを励行し夜型社会の是正を図る-など6項目を宣言した。
意見発表では、仲間志央里さん(北中2年)が「親と子のかかわり」と題して発表。「愛情を注いでくれた親への感謝の気持ち」「周囲の人への思いやり」などを訴え、常に感謝の気持ちを持って自らも誰かを支えられる存在になることを発表した。
そのほか、宮古島署の平良英俊署長が激励のあいさつを行い、同署管内の少年非行の現状についても報告した。
同署管内で昨年1年間に刑法犯で検挙・補導された少年は67人でそのうち窃盗犯が46%。67人のうち中学生が35%を占め、小学生2人が補導されるなど、犯罪の低年齢化に懸念を示し「地域一帯となって非行少年を生まない社会づくりをしていこう」と訴えた。
大会後は、街頭パレードも行われ、参加者らは市民に青少年の非行防止と健全育成活動に対する理解と協力を呼び掛けた。