「市民に迷惑かけた」/伊良部7号線工事で副市長
宮古島市議会
開会中の宮古島市議会(下地明議長)の9月定例会は27日、一般質問最終日を行った。6人が登壇し、市政全般について当局の考えをただした。伊良部7号線道路改良工事(1工区)の契約について長濱政治副市長は工期が遅れたこと、市の単費を使ったことに対し「市民に迷惑を掛けた。大変申し訳なく思っている」と答弁した。きょう28日は最終本会議が開かれ、議案の採決が行われるほか、尖閣諸島海域での中国漁船の領海侵犯などに関する那覇地検の対応への抗議と安全操業確保についての要望案の提案が予定されている。
伊良部7号線道路改良工事について、契約を解除して損害金を取るべきではなかったかとの指摘について長濱副市長は「同工事の契約を解除すると841万2390円の損害金を取ることになるが、工事を新たに発注する必要があり、その場合は1604万9250円の契約になる。差額が763万6860円。損害金を取るためにこの差額が市からの持ち出しになる。解約して損害金を取り随意契約にすると380万5600円の差額が発生する。
解約せずに随意契約を結ぶと事業所が提出している確約書の金額を随意契約額の1220万円から差し引くと市の持ち出し分は246万7200円となる。解約して損害金を取ると市の負担が最も大きくなるので、この方法で対応した」と答弁し、理解を求めた。亀浜玲子氏の質問に答えた。
上里樹氏の「県の平和資料館の移動展を市で開催することはできないか」との質問に対し、下地敏彦市長は「前向きに検討する」と答弁。今年4月から見学者を受け付けているエコハウスの利用状況を尋ねた長崎富夫氏に対しては古堅宗和企画政策部長が、日現在で296人が利用していて、その目的は住宅の新・改築の参考、環境や建築関連の視察、総合学習の教材としての利用があったことを説明した。
そのほか、下地智氏は先島と台湾の旅客航路再開、池間豊氏はエコアイランド宮古島推進への市民への啓蒙(けいもう)活動、棚原芳樹氏は伊良部大橋建設に合わせた道の駅整備などについて、市当局の考えをただした。
きょう日午前時開会を予定している最終本会議では、尖閣諸島海域における中国漁船の領海侵犯と公務執行妨害事件に関する那覇地検の対応への抗議と安全操業確保についての要請案の提案が見込まれているほか、各常任委員会委員長からの審議内容報告に続き、上程議案の採決などが行われる。