中村八段(東京)がA組優勝/市長杯サマー囲碁まつり
B組石田(茨城)、C組下地/本土勢の活躍光る
宮古島市長杯2014サマー囲碁まつり(同実行委員会主催、日本棋院平良支部、宮古毎日新聞社共催)が20日、市内のこすみ囲碁教室で行われた。A組では八段格で出場した東京都の中村欽也さんが優勝した。B組(五段クラス)は、茨城県の石田征道五段。参加者が海を越えた今大会は、本土在住者が両クラスを制するなど、本土勢の活躍が光った。C組(四段以下)は下地勉四段が優勝し、五段昇段を認められた。
同まつりは、毎年多くの愛好者が参加する人気の高い囲碁大会。2009年に市長杯とサマー囲碁まつりが合体し、現在の名称に変わった。会場は48人(A組13人、B組18人、C組17人)の参加でにぎわった。
対局に先立ち大会実行委員会の黒島正夫会長があいさつし「市長の冠を付けた伝統の大会は、毎年盛り上がっている。大好きな囲碁を大いに楽しんでください」と激励した。
下地敏彦市長は「宮古島夏まつりの一環として行われた本大会も、各行事と同様盛況となった。囲碁を楽しみながら優勝を目指し頑張ってください」と健闘に期待を込めた。
対局は手合割で行われ、各盤上では激しい戦いが繰り広げられた。
A組では中村さん(八段格)と知念一将さん(七段格)が白星を重ね、決勝は3勝同士両者の戦いとなった。対局は先番知念さんの優勢かに見えたが、中盤過ぎに中村さんが放った勝負手が決まり逆転した。
中村さんは年に数回宮古島を訪れ愛好者たちと交流を重ねてきた。宮古島の大会には今回初めて出場し、初優勝した。「皆さんと囲碁を存分に楽しめた。来年も出場して、2連覇を目指したい」と満面の笑みだった。
B組は石田五段、黒島正夫五段、喜久川盛男五段の3人が3戦全勝で並んだ。
抽選で2位に喜久川五段が決定。優勝と3位を石田、黒島両五段が争った。
一進一退の碁は、地を稼いだ石田五段が逃げ切った。
茨城県から観光を兼ねて友人に会いにきた石田さんは、新聞を見て参加した。「いい土産話ができた。これからももっと上を目指して棋力を磨き、また宮古に来て打ちたい」と優勝を喜んだ。
C組は下地四段と下地忠男四段が対戦した。戦いの連続となった碁は、白番下地勉四段の中押し勝ち。「初優勝はうれしい。これからも囲碁を楽しみながら、力も付けていきたい」と表情をほころばせた。
結果は次の通り。
【A組】優勝=中村欽也八段格(4勝)▽準優勝=知念一将七段格(3勝1敗)▽三位=大島茂則七段格(同)▽敢闘賞=下地康嗣六段(2勝2敗)
【B組】優勝=石田征道五段(4勝)▽準優勝=喜久川盛男五段(3勝)▽三位=黒島正夫五段(3勝1敗)▽敢闘賞=平良賀栄五段(2勝1敗)、垣花貞夫五段(同)
【C組】優勝=下地勉四段(4勝)▽準優勝=下地忠男四段(3勝1敗)▽三位=前里玄誠三段(同)▽敢闘賞=松堂成好三段(2勝2敗)、下地勇徳初段(3勝1敗)、砂川徳松1級(同)