仲宗根さんら優良船員
沖縄総合事務局長が表彰
【那覇支社】沖縄総合事務局(河合正保局長)など主催の2014年「海の日」海事関係功労者表彰式典が25日、那覇市内のホテルで催され、多年にわたり業務に精励された優良船員として、宮古フェリー船長の仲宗根順栄さん(66)=伊良部字佐良浜=ら4人が沖縄総合事務局長表彰を受けた。同式典は海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日として1995年に制定した「海の日」の関連事業の一環として毎年実施される。
式典の冒頭、国土交通大臣式辞を河合局長が代読し、「政府一体となって海洋立国実現のため、海洋資源開発技術の推進や海上保安体制の強化などの諸施策に取り組む」と強調した。
来賓の仲井真弘多知事(代読・具志堅清明企画振興統括監)は「県内海事産業の振興に大きく貢献された努力と功績に対し、心から敬意を表する。今後とも後進の育成指導と海事産業の発展のため、なお一層の力添えをお願いしたい」とあいさつした。
式典では「第51回全国中学生海の絵画コンクール沖縄地方展」表彰も行われ、銀賞の沖縄海事広報協会長表彰で平良中3年の嘉手川彩音さんや同2年の根間春樹君らに賞状が贈られた。銅賞には平良中の上里宥那さん(3年)、仲宗根沙也さん(同)、伊良波美柚さん(2年)、下地春斗君(3年)の4人らが輝いた。
式典の後、船員歴約45年の仲宗根さんは「賞をもらえるとは思わなかったので良かった。マグロ船や南洋のカツオ船も経験した。頑張ったかいがあった。この賞を励みに後輩たちも頑張ってほしい」と、嘉手川さんは「初めての受賞なのでうれしい。先生が提供した写真の外国クルーズ船を描いた。海や船のことを知るきっかけになって良かった」と、それぞれ喜びを語った。