宮古に映画の灯、再び/シネマパニック宮古島
島の映画館「シネマパニック宮古島」(下地昌伸代表)が、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの協賛を受け、デジタル対応の上映機材を導入し、8月8日から「よしもと南の島パニパニシネマ」としてリニューアルする。下地代表らは28日、同館で会見を開き、8月2日からプレオープンイベントを行うことなどを発表した。
同館では、デジタル対応機材導入へ、市民らに募金を呼び掛けるプロジェクトを立ち上げ、広く協力を呼び掛けていた。沖縄で国際映画祭を開催している吉本興業グループのよしもとクリエイティブ・エージェンシーがそのことを知り、館名を10年間「よしもと南の島パニパニシネマ」とするネーミングライツ(命名権)を300万円で購入する形で協賛することが決まった。
8月8日のリニューアルオープンを前に、2日からプレオープンイベントとして31日まで、沖縄国際映画祭出展作品の中から、審査員特別賞を受賞した、お笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシ監督作品「サンブンノイチ」など11作品を上映。2日午後1時30分と同4時40分からは「サンブンノイチ」上映と品川監督の舞台あいさつも行われる。
11作品は「パニパニ料金」として一般料金が820円となる。小中高生は520円、幼児は320円。
8月8日のリニューアルオープンからは「トランスフォーマー ロストエイジ」も上映する。
会見には下地代表のほか、よしもとエンタテイメント沖縄の和泉かな副社長、沖縄国際映画祭宣伝芸人の宮川たま子さんが参加した。
下地代表は「市民が募金に取り組む姿を見てもらい、宮古の映画館を支援しても良いと思ってもらえたのだと思う」と募金協力者へ感謝の思いを述べるとともに、現在382万円の募金が寄せられていることを紹介。募金と命名権でリニューアルオープンにたどり着けたとの考えを示した。
和泉副社長は「今後は、よしもと配給の映画上映だけでなく、お笑いコンテンツをリアルタイムで上映することなどができればと思っている」との構想を語った。宮川さんは「最南端の映画館から世界に元気を発信する映画館になることを楽しみにしている」と述べた。