宮古馬が干潟駆ける/多彩にサニツ浜カーニバル
浜競馬や綱引きに沸く
干潟の祭典「第24回サニツ浜カーニバル」(主催・宮古島市など)が27日、下地の与那覇湾、通称サニツ浜で開かれた。約700㌶の広大な干潟を舞台に、恒例の浜競馬や宮古角力、レディース綱引き、10人11脚などが行われ、家族連れや観光客らが楽しい夏の一日を過ごした。開会式で川根飛真君(下地小6年)が参加選手を代表して「けがをしないで楽しく過ごします」と元気よく選手宣誓をした。午後には一時、雨に見舞われ、表彰式をテント内で行う一幕もあった。
恒例の浜競馬には宮古馬8頭が出走した。騎手の巧みな手綱さばきでゴールを目指し、岡部幸雄さんが乗るシャークン号が優勝した。
サニツ浜ふれあい広場の土俵で行われた宮古角力は、今年も「全琉大会」と位置付けられ、久米島や沖縄本島から多くの選手が参加。熱戦を繰り広げた。
干潟競技は水中駅伝で幕開け。まだ潮が引き切らない干潟で選手たちが力強い走りを見せ、観客から声援を受けていた。中には途中で水しぶきを上げて転んでしまう選手もおり、会場から笑いを誘っていた。
男女綱引きでは、滑りやすい足元をものともせず、全員で力を合わせ、男女ともこん身の力を込めて綱を引いた。10人11脚は仲間たちと息を合わせ、リズムをとりながらゴールを目指した。宝探しや乗馬体験も行われた。
競技に先立ち行われた開会式で実行委員長を務める長濱政治副市長は「700㌶の干潟で開催される恒例のサニツ浜カーニバル。暑い最中の競技もあるが、水分を十分に補給して最後まで楽しんでほしい」とあいさつした。
アトラクションとして下地のクイチャー、与那覇のヨンシーが披露され、全員がラジオ体操で体をほぐした。