設立40周年を祝う/宮古野鳥の会
歴代役員に感謝状贈る
宮古野鳥の会(仲地邦博会長)の設立40周年記念式典と祝賀会が26日、市内のホテルで行われた。歴代役員に感謝状が贈られたほか、これまでの活動成果などを報告。関係者が多数集い、市教育委員会の奥原一秀教育部長の音頭で乾杯し、会の今後の発展を祈念するとともに、設立40周年の節目をを盛大に祝った。
仲地会長は「40周年は人間なら40歳。不惑の年でもある。これからも誰もが自然に親しむための活動、愛鳥思想の普及、鳥類保護繁殖を図ることや郷土の自然環境の保全を四本の柱として活動し、将来の世代に宮古島の素晴らしい自然を引き継ぎたい」とあいさつした。
長濱政治副市長は「与那覇湾が、2年前にラムサール条約の登録湿地になった。いろいろな野鳥が訪れ、子供や大人が楽しめるよう市は整備に取り組んでいる。与那覇湾の淡水湖化を野鳥の会などが阻止したことが、今につながっている。それが今回のラムサールという大きな市の財産につながった」と祝辞を述べた。
式典・祝賀会には長濱副市長のほか、環境省那覇自然環境事務所の曽宮和夫次長、知識寛之自然保護官、宮古島市議会真栄城徳彦議長、市文化協会大城裕子会長らが出席した。
宮古野鳥の会は1974(昭和49)年5月5日に産声を上げた。1973年からサシバ保護と調査に取り組み、継続してサシバの飛来数調査などを行っている。そのデータが、2006年にサシバを絶滅危惧Ⅱ類に指定する根拠の一つとなった。
感謝状を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
久貝勝盛(第2代会長・現顧問)▽故・親泊宗正(第3、5代会長・初代名誉会長)▽岡徹(第6代会長)▽砂川友弘(元副会長・現顧問)▽真壁靖人(元事務局長)
絶滅危惧Ⅱ類 絶滅の危険が増大している種で現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機にひんしている種)」のカテゴリーに移行することが確実と考えられるもの。