海業管理センターが創立/海中公園を管理運営
社長に豊見山氏を選任
平良狩俣で建設中の宮古島海中公園を管理運営する宮古島海業管理センターの創立総会が28日、市内のホテルで開かれた。宮古地区3漁協や市、狩俣自治会、観光協会、観光関連業者など14者が出資する株式会社(出資総額800万円)。総会途中に取締役会を開き、社長に豊見山健児宮古島観光協会長を選任した。
市が建設する海中公園は、来年4月のオープンを予定している。
総会の前に下地敏彦市長が「工事は順調に進んでいる。施設は水産業の振興と、観光発展に資することを目的にしている。宮古経済発展のために、力を合わせて頑張ってほしい」とあいさつした。
「海業」は、水産業と観光のリンクを意味する言葉。利益が出た場合の配当は、大株主の3漁協(全株式の37・5%)に大きなメリットがあるという。サバニ体験などの海面利用料も支払われる。
豊見山社長は「(就任を)光栄に思うと同時に、責任の重さを感じている。初期の目的達成のため、3漁協と話し合いながら、事業を進めていきたい。雨天の時の観光が課題になっていたが、海中公園によって改善される。4月1日のオープンに向け、集客活動をしっかり進めていく」と抱負を述べた。
海中公園オープンまでの管理センターと市のスケジュールは▽職員採用(12月上旬)▽海中公園設置条例制定(市議会12月定例会)▽指定管理者承認(市議会3月定例会)―となっている。
海中公園の総事業費は、9億円。トンネル状の海中観察施設のガラス窓からは、サンゴや熱帯魚などが観察できる。
役員は次の通り。
【取締役】豊見山健児(宮古島観光協会長)=代表取締役社長▽粟国正博(シンプロ社長)▽川平三秀(はやて海運社長)▽砂川靖夫(ホテル共和社長)
【監事】饒平名建次(市会計管理者)=代表監事▽小禄貴英(宮古島漁協組合長)