来年版の撮影スタート/笑顔カレンダー
初日、家族連れら150組参加
市民グループ「うむい宮古島」(藤井一郎会長)は、福島から子供と親を宮古島へ保養に招待する資金造成のために販売する「笑顔カレンダー」の来年版第1回撮影会を10日、市内書店前で開催した。午前中から大勢の親子連れらが来場し、1日で365日のうち約150日分の写真を撮影した。
「笑顔カレンダー」とは、メッセージを持った宮古島市民ら365人(組)の笑顔写真が日付を示すカレンダー。同グループは、東日本大震災に伴う原子力発電所事故で放射性物質が飛散した福島から子供たちを、被ばくの心配がない宮古島へ親とともに招待しようと、その資金作りのために2012年から同カレンダーの制作、販売をスタート。1部500円で販売し、その収益と市民からの寄付などで、昨年は8家族31人、今年は11家族33人を宮古島に招待した。
来年版第1回撮影会には、受付開始直後からたくさんの親子連れが来場。誕生日など自分たちの記念日を選び、福島へのメッセージや将来の目標など思い思いのメッセージをスケッチブックに書き込み、それを手に笑顔で写真を撮影した。
2人の子供と撮影に訪れた母親(35)=平良=は「毎年、参加しようと思いながら来そびれていて、今年ようやく参加することができた。子供をカレンダーに登場させたかった。保養の取り組みはとても良い企画だと思うので、これからもずっと続けてほしい」と語った。
第2回撮影会は17日午前10時から午後4時まで、マックスバリュ宮古南店前で行われるほか、16日に市陸上競技場で開催される「第11回高校生チャリティーフェスタ10RUN(ワンオーラン)」の会場でも午後1時から同5時まで撮影ブースの設置を予定している。