陸自配備に反対求める/奥平氏が代表質問
県議会9月定例会
県議会(高嶺善伸議長)の9月定例会は29日、前日に引き続き代表質問が行われ、社大・結の会の奥平一夫氏(宮古地区選出)が登壇した。奥平氏が、陸上自衛隊の先島配備計画に反対を求めたのに対し、仲井真弘多知事は、「沖縄の戦中戦後の歴史や県民の感情を考えると県民の理解と協力が必要だと思う」と述べるにとどまった。
一方、自衛隊は夜間の急患搬送や災害復旧活動など、県民の福祉向上に貢献していると評価した。
又吉進知事公室長は「自衛隊の配備については政府において、わが国の防衛やさまざまな緊急事態への対応などの観点から検討されるべきもの」と考えを示した。
奥平氏は友好親善を求めての米海軍掃海艦の平良港への強行寄港や米第7艦隊音楽隊の来島予定は、米軍の意図的な宣撫工作と指摘し、県は強い反対姿勢を示すべきだと訴えた。
これに対し、又吉知事公室長は「民間空港や港湾は、民間航空機や船舶の運航施設として設置されたものであり、緊急時以外は米軍は使用すべきでないというのが、県の一貫した方針」と従来の姿勢を改めて強調した。
宮古病院の新築移転計画の進ちょくと課題についての質問に、伊江朝次病院事業局長は、2013年5月の開院をめどに、整備計画を進めていることや、新病院内に併設される休日夜間診療所の運営体制について協議を進めていることなどを説明した。
新病院の基本方針については「宮古圏域での救急医療をはじめ、県が政策的に確保しなければならない医療機能に重要な役割を果たしている」と認識を示した。その上で、引き続き中核的病院としての医療機能を十分に発揮できるよう必要な器具や設備を整備する方針を明らかにした。