「市民の健康に影響ない」/クリーンセンター灰飛散
市クリーンセンターの焼却炉に不具合が生じ、6月上旬から稼働停止させた7月18日までの間に煙突から細かな白い灰が同センター周辺に飛散した問題で、下地敏彦市長は2日、会見を開き、土壌調査の結果、ダイオキシン類と重金属の値はいずれも環境基準値以下で「市民の健康に影響はない」と発表した。
土壌調査は、クリーンセンター南側約350㍍地点と、北側約500㍍地点、クリーンセンター北側にある厚生園、自動車整備工場付近、あけぼの学園の5カ所で実施。8月4日に採取した土を専門機関に送り、ダイオキシン類と、アルキル水銀、総水銀、カドミウム、鉛、六価クロム、ヒ素およびその化合物、セレンの重金属など7種類の値を調査した。
その結果、環境基準値が1グラム当たり1000ピコグラム以下、2012年度環境省調査で土壌中の全国平均値が2・6ピコグラムだったダイオキシン類の値は、0・013~1・6ピコグラムで、基準値、全国平均ともに下回っていた。重金属等のいずれも基準値未満であることも確認された。
会見で下地市長は「市民には心配を掛けたが、全項目が基準値以下で市民の健康、土壌に影響ないことが分かりほっとしている」と語った。
今回の調査は、白い灰が飛散していた時期、南からの風が多かったことから、センター北側の地点を中心に行われた。