キビ生産量 31万5000㌧見込む/14-15年期
気象条件に恵まれ豊作/35万㌧超えの可能性も
宮古島市と製糖各社は3日までに、宮古地区の第1回2014-15年期生産見込み量をまとめた。7月段階の調査で、宮古島市、多良間村を合わせた生産量は31万5000㌧が見込まれている。気象条件に恵まれていることが要因で、今後さらに収量は増える見通しだ。製糖工場では「今後の気象条件にもよるが、35万㌧に達する可能性は十分にある」と強調。今期のサトウキビは、豊作に向けて順調に生育している。
関係機関のまとめによると、宮古島市全体の生産量は29万2700㌧を見込んでおり、市単独でも30万㌧に届く勢いがある。
地区別には▽平良9万㌧▽城辺8万2300㌧▽下地3万6300㌧▽上野2万7000㌧▽伊良部5万8000㌧-を見込む。
反収は▽平良7・3㌧▽城辺6・2㌧▽下地6・9㌧▽上野6・3㌧▽伊良部6・5㌧-とまずまずの収量を確保している。
多良間村の生産見込み量は2万2300㌧で、反収は7・6㌧と好調だ。
宮古島市の植え付け体系別の生産見込み量は、夏植えが最も多く18万6000㌧、株出しが9万1000㌧と続く。春植えは1万6000㌧となっている。
市全体の収穫面積は4414㌶。このうち55・6%に当たる2454㌶が夏植えとなっている。近年急速に普及が進んでいる株出しの面積は1652㌶で、全体の37・4%を占めた。
多良間村の収穫面積は292㌶で、主流の夏植えが225㌶、株出しは67㌶となっている。
豊作が見込まれる要因は気象条件。今期は台風や干ばつの被害がない上に、適度な降雨がサトウキビの成長を促進しており、調査が行われた7月以降もぐんぐん茎長が伸びている。
このため、収量はさらに増える見通しだ。製糖工場職員は「まだ台風が接近する可能性はあるが、今後の気象条件次第では、全体で35万㌧台に乗る可能性は十分にある」としている。