「夢の大橋」きょう連結式/伊良部大橋
完成まで間近に迫る/神事など執り行う
建設が進めらる伊良部大橋(一般県道平良下地島空港線)はきょう9日、最後のセグメントをはめ込み連結される。県土建部は同セグメントの設置による連結完了後、高欄や橋面舗装などの仕上げとなる工事に取り掛かり、来年1月31日の「開通式」を目指して工事の最終工程に入る。9日は當銘健一郎県土木建築部長ら関係者が、連結の儀などの神事に出席する。神事では「コンクリート投入の儀」「絆固めの儀」「均しの儀」が執り行われ、完成までの工事の安全と無事を祈念する。
宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋は県の新規事業として2005年度に着工した。総延長4310㍍(本橋部3540㍍、海中道路部600㍍、取付橋りょう170㍍2橋)で県内では最長の離島架橋となる。また、無料で通行できる橋としては国内で最長の規模となる。
伊良部大橋の建設は1974(昭和49)年に初めて「架橋要請活動」が展開された。それ以来、約40年にわたって「宮古郡民総意の悲願」として、国、県への要請活動が行われた。
両島がつながり一体となることで、伊良部島の生活環境や福祉の向上、宮古圏域の観光や産業などの活性化に大きな期待が寄せられている。連結式神事は9日午後3時から平良久貝の伊良部大橋セグメントヤード内で行った後、連結の儀を工事が行われている橋面部で執り行う予定だ。
県は同日の連結式は大橋が未だ工事の途中であることなどから安全面を考慮し、県や市、関係団体、工事関係者のみで行い、一般市民には公開しないとしている。