「脱出ゲーム」に補助金800万円/市議会総務財政委
一般会計補正予算案など審議
宮古島市議会常任3委員会が8日、市役所平良庁舎で開かれ付託議案の審議を行った。総務財政委員会(嵩原弘委員長)では2014年度一般会計補正予算案の歳入と、総務部、企画調整部、観光商工局、消防本部所管の歳出について市当局が説明。補正予算歳出には、「リアル脱出ゲーム」開催支援補助金800万円、地中熱利用低炭素社会推進事業委託料912万円などが計上されている。
「リアル脱出ゲーム」とは、限定されたエリアを舞台に謎を解いてゴールを目指すイベントで、宮古島では今年1月18、19、25、26日、2月1、2、8~11日の計10日間、よしもとラフ&ピースの運営で初開催され、2921人が参加。そのうち%が島外からの参加だった。
同社では来年も同時期に開催予定で、今年を上回る3800人の参加を目標に掲げ、市に対し支援を要請した。市では今年の同ゲームの経済効果を約1億800万円と試算。閑散期に3000人を超える入域観光客が見込めることなどから、800万円の補助金支給を決め、今定例会に補正予算として計上した。
地中熱利用低炭素社会推進事業とは、市エコアイランドPR館に地中熱を利用した空調システムを導入するもので、今回はボーリング調査委託料912万6000円を計上。財源は100%国負担となっている。システム設置は15年度を予定している。
歳出の観光振興費では、世界で活躍するアーティストの森万里子氏が市平良狩俣の七光湾に設置したオブジェを管理する「NPOガイアアート協会」への補助金342万円を計上している。これについて市当局は、同協会設立時に森氏の支援団体が市に「ふるさと納税」を納めた場合、その6割を協会補助金に、残り4割は市の一般財源に充てる取り決めを行っていて、今回、570万円の「ふるさと納税」があったことから、その6割である342万円を補助金に充当し、残る228万円を一般財源とすることを説明した。
経済工務委員会(西里芳明委員長)では、一般会計補正予算の農業委員会、農林水産部、建設部所管の歳出について市当局から説明を聞いた。