小学国語B算数A正答率 全国平均を上回る/全国学テ・宮古島市
無解答率も大幅改善/中学は全教科で下回る
市教育委員会は17日、小学6年と中学3年を対象に4月に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。宮古島市の小学校は国語Bと算数Aの正答率が全国平均を上回った。全教科の無解答率の割合も大幅に改善された。同委員会では「全職員の協働体制で取り組んだ結果」と分析している。
開会中の市議会(真栄城徳彦議長)9月定例会で、佐久本洋介氏の質問に宮國博教育長が答えた。
小学校では、活用力を試す国語Bで全国平均正答率を0・6ポイント、基礎知識を問う算数Aでは3・3ポイント上回った。
国語Aと算数Bでは全国平均を下回ったものの、市の学力向上推進目標の「全国平均正答率との差を6ポイント以内にする」を達成した。
正答率30%未満の割合は、昨年の18・3%から9・8%とほぼ半減。無解答率の割合も昨年の9・9%から3・9%と大幅に改善され、目標の「前年の割合を半減させる」を達成した。
一方で、中学校の正答率は数学A、Bで県平均を上回ったものの、全国平均と比較すると各教科とも下回る結果となった。
正答率30%未満の割合は昨年の22・1%から16・1%、無解答率の割合は同9・9%から6・9%とそれぞれ改善された。
宮國教育長は「目標達成には至らなかったが徐々に改善されている」とした。
答弁で宮國教育長は「各学校が課題を明確にし、教職員の意識改革および児童、生徒の学ぶ意欲の高揚を柱に、全職員の協働体制で取り組んだ結果」と述べた。その上で▽各学校が連携した校内研修の持ち方の工夫▽講師招聘(しょうへい)による授業改善の取り組み▽魅力ある学校づくり推進事業の活用-が成果の要因と分析した。
文科省が発表した都道府県別の平均正答率では、沖縄県が算数Aで昨年の47位から6位に躍進。小学校全教科で10位以上順位を上げ、2012年度から強化した授業改善の成果が出た格好となった。