ポットファーム初導入へ/市議会一般質問
1鉢ずつトマト実証栽培/コンピューターで生育管理
宮古島市は1鉢ずつ独立したポットでトマトを栽培する「ポットファーム栽培実証施設」を初めて導入する。コンピューターで生育を管理し、太陽光などクリーンエネルギーを利用した新しい農業の形態として期待が掛かる。19日の市議会一般質問で、仲間則人氏の質問に長濱政治副市長が明らかにした。
一括交付金1億3700万円を充てハウス2棟などを建設する。建設場所は上野野原の葉タバコ共同乾燥場西側市有地で、今年度中には完成する予定だ。
市農水部農政課によると、収穫量は10㌃当たり25㌧が目標。台風などの自然災害にも強く、安定した収穫量が見込まれる。苗を1鉢ずつ管理するため、病害虫の被害を最小限度に抑えることができる。
研修生を2、3人を募集し技術を習得させ、将来的には農業での自立を図る。
長濱副市長は答弁で「新規就農青年給付金の対象者を優先したい」と述べ、地域農業の担い手育成確保と新規就業を促進する施設にしたい考えだ。
長濱副市長は「新技術実証栽培施設ポットファーム事業に期待している。今後の宮古の農業の一つの在り方として提案していきたい」と述べた。
プロ野球のオリックス・バファローズが、来春からキャンプ地を宮古島市から宮崎県に移転することについて、下地敏彦市長は「春季キャンプが無くなるのは残念だが、宮古島を巣立っていくオリックス・バファローズに心からの感謝とエールを送りたい」と述べた。
その上で「今後ともトライアスロンをはじめ、多くのイベントを開催するとともに産業の活性化、観光振興につながる新たな取り組みを積極的に実施する」と述べ、オリックスのキャンプ撤退の影響を極力回避したい考えを示した。
さらに下地市長は「プロスポーツのキャンプの経済効果は大きなものがある」と話し、プロスポーツのキャンプ誘致に積極的に取り組む姿勢を見せた。池間豊氏への答弁。