「アースデイ」宮古支部が発足/支部長に渡久山さん
エコ活動、積極推進へ
沖縄県アースデイ自然環境保護CO2削減事業協同組合宮古支部が9月29日、発足した。同日の設立総会で活動方針を決め、支部長には渡久山健一さんを選出した。同会は今後、島内におけるエコ活動を積極的に推進、将来的にはエコ関連の商品を研究・開発して環境と経済を融合させた活動を展開する。渡久山支部長は「このきれいな宮古島を子々孫々に残すという思いで頑張りたい」と話した。
アースデイとは1970年に米国ウィスコンシン州選出のG・ネルソン上院議員が4月22日を「地球の日」であると宣言したのが始まり。人々に環境問題に関心を持ってもらうことが狙いで、この考えを当時の全米学生自治会長デニス・ヘイズ氏が全米に呼び掛けて運動を拡大させた。
その後アースデイは全世界に普及。日本には1989年、全国勝手連連合会会長の光永勇さんが沖縄に導入したのが始まりでその後全国に広がった。光永さんは県アースデイ自然環境保護CO2削減事業協同組合の理事長を務めており、今回の宮古支部結成にも準備段階からかかわった。
支部設立について光永さんは「宮古島は風力発電の前線基地であり太陽光発電やバイオエネルギー事業も積極的に展開している。自然の力をエネルギーに変えてやっていくという意味でエコアイランドを確立している」と話し、エコに対する島の取り組みを評価。その上で「エコロジーとエコノミーを融合させる産業としての協同組合を立ち上げた。この宮古支部が、事業面でも運動面でも発展していくためにも応援してほしい」と述べ、支部発展を期待した。
設立総会では▽宮古島の環境問題の解決に取り組む▽エコ関連商品の開発研究、販売に取り組む▽賛助会員入会の呼び掛け▽地域のイベントに積極的に参加する―などとする活動方針を決定。12人の支部役員を決めた。
渡久山支部長は「CO2を削減してきれいな宮古島を残していくことが大切。ごみ拾いをはじめ、車の運転を控えるなど少しずつ活動の輪を広げたい」などと決意を話した。
総会後の祝賀会には下地敏彦市長も激励に駆け付けて「宮古に支部ができたことを本当にうれしく思う。エコ事業に対する理解と協力をお願いしたい」と協力を求めた。
同会は当面、島内におけるエコ活動をボランティアで実践。島の環境美化に全力を挙げて取り組む。