SKY継続就航要請へ/市議会一般質問
市民にも搭乗呼び掛け/市長「格安運賃を維持」
下地敏彦市長は22日、スカイマーク(SKY)の宮古-那覇路線の継続就航について「市民、市職員がスカイマークを活用することで、格安航空運賃が維持できると思っている」と述べ、市民らに同路線の搭乗を呼び掛けるとともに、安定的な継続運航について同社に要請していく考えを示した。同日行われた市議会(真栄城徳彦議長)9月定例会で平良敏夫氏の質問に答えた。
スカイマークは、欧州航空機大手エアバスから大型旅客機A380型機の購入契約を打ち切られ、約700億円の違約金を請求されるなど財務体質の悪化が懸念されており、不採算路線の縮小が順次検討されているという。
平良氏は答弁で、スカイマークが宮古-那覇路線から撤退した場合、既存の航空会社が元の運賃に引き上げる可能性が高いと指摘。「スカイマークの就航で、市民は運賃低減の恩恵を受けている。利用度を高め、搭乗客数を増やすことを官民一体で取り組む必要がある」と述べ、下地市長に安定継続運航に向け要請に出向くよう促した。
これに対し下地市長は「スカイマークの宮古-那覇間の運航については、来年3月までは通常通り1日3往復の運航を予定していると言っている。来年4月以降についても安定的な継続運航ができるよう、引き続き要請していきたいと考えている」と答弁した。
その上で「石垣は利用率が悪くて徹底したいという話を聞いていたが、宮古については搭乗率が安定しているので今のところ(撤退は)考えていないということであった」と述べた。
スカイマークは2011年に宮古-那覇路線をスタートさせた。運賃を低価格に設定したことで、既存航空会社も運賃を値下げした。
同社は競争環境の激化で一定以上の搭乗率の確保が困難になり、収益面から宮古-那覇路線の一時運休や減便を実施。これに対し市議会などが中止を求める要請を行った経緯がある。