素直な写真を評価/来間小
田中さん招きスキルアップ講座
東京都在住の写真家・田中昭文さんを講師に招いた芸術の秋・写真スキルアップ講座が22日、下地の来間小学校(池村敏弘校長)で開かれた。教師と全児童5人が、20日に来間島で開催された伝統行事「ヤーマスプナカ」や自然の草花などを撮影したカラー写真25枚を紹介。田中さんは「写真からは素直さや優しさが見える。良い写真だ」と評価した。
3年前、名護市出身でニューヨーク在住の米ロングアイランド大学名誉教授の写真家・比嘉良治さんと田中さんらが来間小中学校の児童生徒らと交流を始めた。比嘉さんらは、児童生徒たちにデジタルカメラを寄贈するなどとして来間小中学校フォトプロジェクトを立ち上げた。
同中学校は今年3月に廃校。今年8月初めに東京都中央区銀座の「ギャラリー・アートグラフ」で開催された写真展「ぼくたちの場所」では、廃校前の中学生たちが撮った写真も含めて70枚余を展示した。
今回来島した田中さんは「ヤーマスプナカ」の撮影が目的。池村校長が講師を依頼したところ、ボランティアで快諾した。
児童たちは、島の祭りや自然の魅力を生き生きと撮影していた。
田中さんは「写真から物語やおとぎ話を想像していくと良い。被写体を感じたまま素直に撮ってください」と児童たちにアドバイスした。
池村校長は「子供たちの写真を見て良い気持ちになった」と述べ、今後も写真撮影を推進していく考えを示した。
5年生の大内芽衣さんは「写真が褒められたので、とってもうれしい」と笑顔で語った。