22万2787人で過去最多/14年度上半期入域観光客数
前年度比1万7353人の増/年間記録の更新に期待
今年4月から9月までの今年度上半期の宮古島への入域観光局数は22万2787人で、前年同期比で1万7353人の増となり、現在の算出方法を導入した2012年度以降の最多を更新した。市観光商工局では今年度の入域観光客数が、過去最多を記録した12年度の41万3654人を上回ることに期待を示す。
入域観光客数を月別に見ると、最も多かったのが9月の4万7449人。前年同月比936人、2・01%の増で、12年度以降の単月での最多となった。次いで多かったのは8月の4万6383人(前年比4244人、10・07%増)。
前年同月比で伸び率が最も高かったのは14・74%の増を記録した5月で3468人増の2万6998人。次いで14・52%増の7月で5758人増の4万5426人。4月は11・50%、2777人増の2万6929人、6月は0・58%、170人増の2万9602人で、上半期はすべての月で前年度実績を上回った。
上半期の観光客数が好調に推移した主な要因として、市観光商工局の下地信男局長は台風の影響が少なかったことを挙げる。4月から9月で宮古島に暴風警報が発令されたのは、特別警報が出された台風8号接近時の7月7日午後から同8日夕までの1回のみで、宮古空港発着の全便が欠航となったのは8日のみだった。
開催イベントが前年度とほぼ変わらない状況で毎月の観光客数が増加している点を踏まえ、「宮古島の認知度が高まっているのではないか」と語る下地局長。「格安航空の参入に伴う那覇-宮古間運賃の低減化から3年がたち、旅行者が経済的に沖縄本島だけでなく宮古島にも行けるという認識を持ち始めているのではないか」との考えを示した。
今年度の下半期では、12月から1月にフジドリームエアラインズ(本社・静岡市)が名古屋、静岡、長野からのチャーター便計17本を就航させるほか、1月31日の伊良部大橋開通と、それに先がけ1月25日に開催される伊良部大橋開通記念ウオーキング大会など客数増へ明るい材料もある。その一方で、プロ野球のオリックス・バファローズ1軍の春季キャンプ撤退に伴う客数減も懸念される。
下地局長は「オリックスキャンプ撤退の直接的影響はまだ読めないが、約1万2000人とされるキャンプ観客数がそのまますっぽりなくなるとは感じていない。(今年の夏に行った)東京での観光プロモーションの効果にも期待している。少なくとも前年度実績の更新、できれば年間最多の更新を目指したい」と語った。